就職活動における内定とは、文字通り内々で定まることですが、第一志望の会社からの連絡ならほっと一息できるはずです。ただし内定は本採用ではありませんので、連絡があった時の電話の受け方などを間違わないようにしましょう。
内定通知は電話で行われるケースが多いので、受け方や対応において社会人としてのマナーが試されていると考えておくようにしましょう。正しく対応できなければ、せっかく自分を選んで内定を出してくれた会社に失礼ですし、がっかりさせてしまうことになります。
もし会社から電話連絡があった時に、電話に出ることが出来なかったとしても慌てなくて大丈夫です。四六時中電話に出ることが出来るわけではありませんし、着信確認後に折り返しで連絡を行えば問題ありません。
電話に出なかったから内定を取り消すということはありませんので、急いで折り返しの連絡を入れなければ!と焦り過ぎないことです。
着信を確認したら、できるだけ迅速に折り返しの連絡を行うことは必要ですが、営業時間外に着信があったことに気が付いた場合、翌朝の営業開始後のタイミングに折り返しの連絡を入れましょう。
ただし、その場所やタイミングには注意してください。騒がしい場所での電話は、声が聞き取れなくなることがあります。また、始業直後は朝礼を行っている可能性がありますし、比較的忙しい時間帯なので避けた方がよいでしょう。
電話をかける時には、例えば、「お忙しいところ、恐れ入ります。○○大学の○○と申します。先ほど(昨日)○○様からお電話を頂戴いたしました折り返しのご連絡を差し上げました。」というように、先に自分の名前を名乗った後で要件を伝えます。
電話で内定の連絡をもらったら、基本的に返事はその場で行いましょう。承諾する、または内定辞退する場合でも、その場で回答することが望ましいです。
仮に内定を辞退する場合、期間が空いてしまうと会社の人事にも他の就職を希望する学生にも迷惑が掛かります。
次点の学生に内定が出る可能性もあれば、今後の選考活動を見直すという場合もあるでしょう。学生の将来にも影響を与えてしまうと考え、1秒でも早く伝える必要があると認識しておきましょう。
内定=入社ではありませんので、理由を伝えて期限を設けることで内定を保留にしてもらうことは可能な場合もあります。
仮に第一志望の会社からの内定ではなかった場合などで、他の会社からの連絡を待っている場合でも、「家族とも相談したいので、○月○日まで待っていただくことはできないでしょうか。」と伝えたほうが相手の心象を悪くしません。
期日は2、3日など数日、どれほど長くても1週間以内に返事を行わなければ内定を取り消される場合もあるでしょうし、そもそも応募した会社に迷惑を掛けてしまいます。
いずれの場合も、せっかく自分を選んでくれた会社に対して誠意を持った対応が必要ですので、可能な限り速やかに返事をすることを心掛けましょう。