履歴書を作成する場合、ついペンが止まってしまいがちなのが「長所」と「短所」の欄ではありませんか?
企業の採用担当者はこの長所と短所からどのような人物なのか確認するだけでなく、自分を客観視できているのかなどを確認していますので、自身を見つめ直す意味でも客観視して考えてみましょう。
自分が本来、どのような人物なのかを把握できている人は多くありませんので、自己分析を行っていくことが必要です。その上で履歴書の長所と短所の欄に記載します。
長所とは自分の中で強みとして訴えたい部分、いわゆるアピールポイントです。
例えば「責任感が強い」「ねばり強い」「積極的」「リーダーシップを発揮できる」「計画を立てて行動できる」といった言葉がありますが、これだけでは抽象的な印象になってしまいます。
「責任感」という言葉ひとつとっても、社会人にとっての「責任感」と、学生にとっての「責任感」では、イメージするものが大きく異なります。そのイメージの違いをなくすためには、「誰もやりたがらないことでも、最後まで投げ出さずにやりきることができます。」のように、具体的な言葉で伝えましょう。
さらに、そこに長所を発揮した際のエピソードを加えることによって、長所を証明することができます。 長所は、いくつも並べるのではなく、一つに絞って記入しましょう。記入するエピソードは、大学時代に限らず、中学や高校時代の話でも大丈夫です。
自分の欠点を短所として記載する場合、その部分を克服するためにどんな努力を行っているかを併せて記載するようにしましょう。短所のみを記載してしまうと、単なるマイナスイメージに捉えられる可能性があります。
人は誰でも短所があります。短所はあなた自身の「弱点」でもあります。 その弱点こそが、あなた自身の伸びしろとなります。これから仕事を始めるあなたは、初めは弱点だらけのはずです。成長していく人は、自分の弱点を自分で見つけ出し、その克服のために自ら努力していく人です。
今、あなたが抱える短所に対して、自ら努力しているということは、将来、成長する可能性のある人材と捉えてもらえます。
ためらわずに、堂々と短所を書いてください。
もしあなたが、短所を克服するために何もしていないのであれば、今日から始めましょう!
履歴書に長所や短所を記載する理由は、自分自身を理解できているかを確認し、短所を克服する力があるのか、そして入社後に長所を活かす事ができるのか、そもそもその長所は会社にとって必要な部分なのかなどを確認していると考えましょう。
自分の長所を活かすことができる会社で働くことができれば、活躍することができる人材として認められるはずです。
受ける会社に合わせて長所を変更することはせず、自分の長所の中から、その会社が求めている人物像に合うと思われる長所を記載しましょう。
必ず、会社の求める人材に合う長所は見つかります。もしすぐに思い当たらないときは、自分の経験をさかのぼってみましょう。